オスモカラーについてよくいただくご質問をまとめました 

オスモカラー(塗料)について

 

オスモカラーは一概に自然系だから安心とは言えないのではないでしょうか?
天然自然の成分であっても人体にアレルギー反応を誘発するものがあります。オスモカラーに使われている植物油は毒性がある部分を、精製することによって取り除いてあります。しかも、溶剤にはドイツ薬局方適合の皮膚や粘膜にできるだけ刺激の少ないタイプを使用しています。顔料や乾燥促進剤は重金属を一切含まないものしか配合されていません。乾燥後の塗面もヨーロッパ玩具安全基準に合格するものです。

 

オスモカラーはオイルステインなの?教えてください
大別するとピグメントステイン(顔料オイルステイン)です。しかし、溶剤に頼らなくても浸透する植物油が使われている点、オスモカラーの植物油は乾燥後は合成樹脂と同じく丈夫に固まる点、そして内装用はオイルワックスコンビネーションというオイルステインの進化した原料配合である点など、一般的なステインより高性能と言えます。
オスモカラーは撥水性、耐水性に優れているのに、木が呼吸できるのは不思議?
一見矛盾する理屈ですが、「液体は弾き、気体は通す」という現象です。例えばタイベック(建築用防水透湿紙)、ゴアテックス(防水透湿繊維)やムレないオムツと同じです。オスモカラーは浸透し細かな網の目状の細孔を形成するからです。
オスモカラーはF★★★★でないため使用できないといわれたことがあるのですが大丈夫?
オスモカラーは、ホルムアルデヒドやホルムアルデヒドを原料とする樹脂、及び規制化学物質を一切配合していない告示対象外の塗料でF★★★★同等で使用面積制限を受けません。植物油は酸化しながら乾燥します。(酸化重合といいます)油脂が酸化する際にはホルムアルデヒドをはじめとするアルデヒド類、酢酸、蟻酸などを放散します。酸化が終わるにつれ(塗装が乾くにつれ)、放散量は減退します。したがって植物油の配合量が多いハイソリッド型のオスモカラーは塗装後1、2週間はホルムアルデヒドの放散がみられます。植物油の配合量が少ない#1101エキストラクリアーはF★★★★を取得しています。
施工が大変、使いづらい、塗りにくい、などという評判を聞くが...
#1101エキストラクリアーとウッドステインプロテクター(外装用)は粘度が低いために塗りにくいことはありません。他のオスモカラーはハイソリッドで塗料に粘度がありますが、オスモブラシ、オスモワイドブラシ、コテバケなどを使うと施工性が格段にアップします。遥変性(チキソ性)を持たせ液ダレが少なくなるように工夫がされています。
オスモカラーは1液性ですか?
オスモカラー1液性です。希釈せずに、よくかき混ぜてそのままお使いいただけます。絶対にシンナー等で希釈しないで下さい。
外装用で「デッキオイル」と「ウッドステインプロテクター」とありますが違いについて教えてほしい
「デッキオイル」はウッドデッキ用に開発された塗料です。特にウリンやイペ、セランガンバツに代表されるハードウッドのデッキ材に適しています。この塗料は粘度が低く塗りやすくハードウッドにもよく浸透します。2回塗りが標準です。パインオイルは加圧注入されたパイン材、バンキライオイルはバンキライのデッキ材を木地色に近く仕上げるためそういった名前ガついています。
オスモカラーの消費期限は?
未開缶の状態であれば5年間、開缶後は2年以内にお使いください。ご不明な場合は缶底の6桁の製品情報番号をお知らせください。製造年月日を調査してご連絡いたします。
ウォッシュアンドケアーとワックスクリーナーの使用期限を教えてください
塗料とは違って、しっかりとフタをして保管すれば開封後5年はご使用いただけます。
自然発火すると書いてあるが、本当に燃えるのか?
自然発火とは火の気のないところで油脂類がしみこんだウエスが自然に燃え出すことで、塗料でもその可能性があります。オスモカラーの発火点は210℃で通常の状態ではこれほど高温になることは考えられません。しかし、油脂が酸化する際の微量の熱の蓄積がさらなる酸化を促進し、温度がウエスの発火点にまで上昇する可能性が原因だと考えられています。塗料がしみ込んだウエスはすぐに焼却処分するか、水に十分浸してから処分するようにしてください。

オスモカラー(塗料)の成分について

全成分が公開されていないのではないか?
輸入元である「オスモ&エーデル」ホームページに成分表が掲載していますので ご参照ください。
オスモカラーの溶剤の安全性について教えてください
オスモカラーの溶剤はドイツ薬局方10項にさだめられた危険な皮膚刺激性のある成分を排除したものです。トルエンを含んだシンナー、キシレンを含んだミネラルスピリットとは全く別の溶剤で、さらに厚生労働省告示の室内空気汚染基準の規制するVOCは含まれていません。
ウッドステインプロテクターに使用されている防カビ成分について知りたい
防カビ成分ジクロフルアニドは食用野菜などの農薬として使用されている成分です。最近の農薬は過去のもの(例:DDTなど)と違い、医薬品と同じ毒性試験が課されており(農林水産省農薬対策課談)、当成分は大量に直接摂取しない限り人体に悪影響を及ぼすものではありません。オスモカラーウッドステインプロテクターには1%未満(0.7%)のジクロフルアニドを配合してあります。これは湿潤な日本の気候において防カビに必要最小限の量であり、そして塗装後に木部から揮発し人体に悪影響を及ぼす可能性はありません。
ウッドステインプロテクターは防カビ性能があるが、有機リン化合物やクロルピリフォスは入っていないか
クロルピリフォス、有機リン化合物(有機リン系殺虫剤)、DDT、ピレスロイド系防虫剤・パラジクロロベンゼン、ペルメトリンなどは一切使用しておりません。ご安心ください。

オスモカラー 塗装方法について

オスモカラーの正しい塗装方法を教えてください
刷毛塗りが基本です。オスモカラーは従来の塗料に比べ粘度が高い(濃い=ハイソリッド型)ため、柔らかい刷毛で塗装すると塗料がベットリついてしまって塗装ムラができます。腰のある刷毛(オスモブラシ、豚毛)で木目に沿って薄く薄く塗ってください。失敗塗装の主な原因は塗りすぎ(塗布量過多)です。塗り過ぎてしまいがちな場合は、塗装してから約15~20分後にウエスなどで拭取り、補正すると木目がはっきり見え塗りムラのない仕上がりになります。しかしながら、拭取るよりはカラ刷毛(塗料がほとんどついていない刷毛)で余分な塗料を塗装していない部分に使用するとよいでしょう。家具などの場合、すり込みをよくして塗装すれば塗装後の拭き取りは不要ですが、この場合、必要に応じて乾燥後オスモパッド(スチールウール#000)などで塗面研磨をするとツルっとした塗面が出来ます。外装用は拭き取しないでください。塗料が十分に浸透しないうちに拭き取ると耐候性が悪くなります。
塗装前の下地処理はどのようにすればよいですか?
屋内の場合、床材は#180、壁天井材であれば#240でサンディングを行い、ホコリを完全に取り除いてください。屋外の場合は含水率が20%以下であることを確認してください。屋外の塗替えはウッドリバイバー等を用い、適宜表面を水洗浄してから行ってください。
塗装に最適な条件は?
塗装前に表面に汚れやホコリが付着している場合はサンディングや水拭きをして取り除きます。また、カビや菌類が発生している場合はサンディングなど適切な方法で塗装前に完全に取り除いてから塗装してください。塗装する木材の含水率は20%以下、気温5度以上、湿度70%以下が理想的な塗装条件です。塗装前に雨などでぬれた場合は、完全に乾燥して(目安として48時間以上乾かせる)から塗装してください。塗装後、乾燥の際は雨がかからないようにして風通しを良くして下さい。
オスモカラーの塗装回数は何回ですか?(内装の場合)
原則として1回です。ただし、フローリングは耐久性、家具は仕上がりのよさ、外装(ウッドステインプロテクター)は仕上がりと耐久性のために2回による仕上げが標準です。ウッドワックスオパークやカントリーカラーのように塗りつぶし仕上げは2回塗りです。内装で耐久性が必要な場合は、着色塗装の後に#3101ノーマルクリアー、床の場合は#3032フロアークリアーで仕上げることをお勧めいたします。艶のある落ち着いた仕上がりになり耐久性も増します。オスモカラーは浸透しながら着色されます。濃い目の仕上がりが必要な場合、同じカラーの重ね塗りをおすすめします。
オスモカラーの塗装面積は?
塗装する樹種や木地の仕上げかたの状態(ラフソーンかサンディングか)で異なりますが、内装材で#240程度のサンドペーパーで仕上げた場合、ウッドワックスやワンコートオンリー1リットルで約20㎡の塗装ができます。1㎡に約50g塗布します。外装材でウッドステインプロテクターを塗装する場合、プレーナー仕上げの面で1リットルで約12㎡塗装できます。1㎡に約84gを2回に分けて塗布します(2回目塗り50g、2回目34g)。鋸目仕上げ(ラフソーン)はプレーナー仕上げの2~3倍の量が必要になります。再塗装・古材の塗装は木材の吸込みが多いためラフソーン同様に標準の2~3倍の塗料が必要です。
乾燥時間は?
現場塗装用(手塗り)で約12時間(20℃)、気温・気候等で長くかかる場合があります。工業用ウッドワックスプロの場合は常温で2~3時間、乾燥炉(50℃)で約1時間です。#5160工業用オイル(ライン塗装用)は紫外線硬化型です。
#1101や#4006のドブ漬けはどれくらいの時間すればよいのか
樹種にもよりますが、2分程度です。

モスモカラー メンテナンスについて

 

外装部分デッキなどはどうのようにしてケアすればよいか?(黄砂などで汚れたらブラシを使って洗い流してもよいのか、塗装は傷まないか)
植物油は酸化重合して完全に樹脂になるまでしばらく(1~2週間)かかります。その後であれば亀の子タワシやデッキブラシを使って洗ってOKです。ガーデンクリーナー(ガードクリーン)を使うとより効果的です。
ウッドステインプロテクターの初期塗替え時期は?
4~6年で初回の再塗装をお勧めします。下地を剥離することなく水洗い後、通常1回上塗するだけでOKです。ドイツオスモ社での社内テストによりますと、ウッドステインプロテクターはウォーターレペレント(WR)+ワンコートオンリーより耐候性、耐久性にも優れているという結果が報告されています。

オスモカラー 塗装トラブルについて

塗装ムラが出やすいと聞きました
大抵の場合問題ありませんが、木材の種類、木地調整のされかたよってムラがでることがあります。お電話でご相談いただくか、実際に塗装する木材の木っ端をいただければ、塗装見本を無償でお作り致します。柾目の栂(ツガ)、スプルースは吸込みムラが出やすい代表です。
米栂 塗装ムラ 

オスモカラー ウッドワックス ウォルナット塗装

米栂 オイル塗装ムラ 

オスモカラー ウッドワックス チーク塗装

ワックスアンドクリーナーで拭いても落ちない汚れがある。
始めに、ウォッシュアンドケアーを用いた水拭きを試してください。水溶性の汚れは水でしか落とせないことがあります。これで落ちない汚れは、ワックスアンドクリーナーをつけたオスモポリッシングパッド(極細スチールウール)でこすって落としてください。 オスモポリッシングパッド
オスモカラーで着色した後、仕上げにウレタンクリアーを使用してもよいか?
答えはNOです。オスモカラー同士の塗り重ねはOKですが、ウレタンなど他の塗料は喧嘩して塗り重ねはできません。もし、仕上げが必要な場合は「オスモカラー」#3101ノーマルクリアーを仕上げに塗ると艶が出てより美しく仕上がりまた耐久性も増します。艶の出具合は樹種や表面の仕上げによって違います。
内装の壁、扉にオスモカラーを塗装したが1週間たっても乾きません。理由と対処法は?

状態を見ないとはっきりしたことは言えませんが、塗料の塗りすぎによるものと思います。乾燥不良の90%は柔らかい刷毛でベットリ塗りすぎたことが原因です。解決方法としては#1101エキストラクリアーまたは刷毛洗い液を布に含ませ(多い目)表面を拭く。浸透しきれていない塗料を溶かし拭き取る。その要領でだめならオスモペイントリムーバーで表面に残った余分な塗料を剥離させる。剥離後、表面の仕上がりが薄くなるのでタッチアップ(同じ塗料を軽く塗る)する必要があります。

サンドペーパーで落とし、塗りなおしする方法もあります。外装、内装、現場の状況により様々な対処法が考えられますので、詳細を教えていただけましたら、より的確な対処法をお教えいたします。「 お問い合わせフォーム」よりお問い合わせください。
床を仕様書通り施工したが滑ります。

塗りすぎてワックス分が滑りを発生させている、又はちょう仕上げ(カンナ仕上でサンディングしていない)の上に塗った、などが原因として考えられます。

ウォッシュアンドケアーを入れた水で拭く、ペイントリムーバーで余剰ワックスを除去する、全剥離して木地を正しく調整後、塗りなおす、などの処置が必要です。 ペイントリムーバー
籐製のベビーベッドに塗ったが2ヶ月しても匂いが気になる。
籐は普通の木材と比較して相当大量の塗料を吸い込みます。したがって、乾燥が著しく遅延されているので2ヶ月たっても鼻を近づけると臭気が感じられると思います。風通しのよいところに置いて臭気がなくなるのを待つしかありません。
失敗塗装が起こる特殊な木材
ホウサンなどによる難燃処理された木材。乾燥不良が起こったり、顔料が流れ落ちることがあります。

知ってると得をするオスモカラー塗装のコツ

刷毛塗りをしているが、刷毛の塗りムラを上手く消せない、どうすればよいか
一度にたくさんの塗料を塗ると刷毛ムラが起こります。少量を伸ばしながら塗り、ある一定の面積に塗布し終わったら(私の場合畳半分くらいの面積)、木目方向に“通し刷毛”を入れて刷毛目を整えます。配り塗りをしてから塗り伸ばす方法も有効です。自信がなければふき取りをしていただいても構いませんが自然発火事故にはご注意ください。(使用したウエスは水に浸して廃棄してください)
拭き取りをしないほうが耐久性のよい塗装になると教えてもらったが本当か?
せっかく塗った塗料を取り去ることになるので本当です。特に拭取りは外部の場合、耐候性低下の原因になります。しかし、塗りすぎは上手く乾かない、仕上がりがきたなくなるなどの原因になります。1平方メートルにLLサイズ卵1個分位の塗料を配ってから塗り伸ばし、通し刷毛をすると拭き取りしなくて済みます。塗りすぎた場合、空刷毛=(カラバケ)で余分な塗料を取って他へ塗りつけると塗料が無駄になりません。
色を薄くしたい
内装の場合はワンコートオンリー、ウッドワックスを#1101エキストラクリアーで濃度調整してください。外装の場合ウッドステインプロテクターに限ってのみ#420 ウッドステインクリアープラスで濃度調整できます。(色を淡くした分だけ耐候性が減りますので任意で行ってください)
オスモカラーで着色した後、仕上げにウレタンクリアーを使用してもよいか?
ウレタンクリアーを上から塗ることはできません。オスモカラー同士の塗り重ねはOKですが、ウレタンなど他の塗料は喧嘩して塗り重ねはできません。もし、仕上げが必要な場合は「オスモカラー」#3101ノーマルクリアーまたは#000カラーレスを仕上げに塗ると艶が出てより美しく仕上がりまた耐久性も増します。艶の出具合は樹種や表面の仕上げによって違います。
オスモカラーウッドワックスの#1101エキストラクリアーと#3101ノーマルクリアーの違いは何ですか?

#1101と#3101の基本的な相違点は、主剤成分(不揮発分)が多いか少ないかです。#1101の方がワックスが少なくシャブシャブしています。そのため木により浸透していくため若干ぬれ色が強く、つや消しに仕上がります。#3101の方は耐摩耗性があり若干艶のある仕上がりになります。

どちらの仕上げがよいかは要求される塗装の性能と仕上がりの好みによります。艶の具合は樹種や木地の仕上げによって違います。
ウッドワックスとワンコートオンリーの違いは何?使い分けはどうすれば良いか?

ウッドワックスは名前の通り、植物性のカルナバワックスとカンデリラワックスを含んでいて若干艶があります。内装専用で、手触りの良い若干つやのある仕上がりで外装用には使用できません。

ワンコートオンリーの塗料設計上の用途は外装です。顔料が多めに配合されていてUV(紫外線)カット効果を持たせてあります。内装にも使用できますが、含まれている顔料の量が違うので同じ名前の色でも色合いが違います。

ワックス分が含まれていませんので、よく触れる場所や艶が必要な場合は上塗りとしてノーマルクリアー#3101やフロアクリアー#3032による仕上げをお勧めします。
外装にはウッドステインかワンコートオンリーのどちらを使うべきでしょうか?
ウッドステインがバージョンアップされ、名前もウッドステインプロテクターに変りました。ウッドステインはオスモカラーの中でも長い歴史があります。実績として耐候性、耐久性にも優れ、ドイツ国内のみならず日本国内のプロの塗装店の間で、とりわけオスモカラーマイスタークラブの会員に高く評価された隠れたベストセラーです。2007年に標準塗装工事仕様書18塗装工事M-307木材保護塗料の品質規格に適合したことで、耐久性高さが実証されました。
内装にはウッドワックスかワンコートオンリーのどちらを使えばよいか?
ウッドワックスは植物ワックス配合で若干ツヤのある仕上がり、ワックスが入っていないワンコートオンリーはマット(つや消し)な感じに仕上がります。好みで選んでいただくとよいでしょう。
外装の壁にヒノキを貼りました。そのまま感じで仕上げたいのでクリアー塗装をしたいのですが・・・

2通りのお答えになります。クリアーは顔料が入っていないのでUV(紫外線)カット効果がなく、原則としてお勧めできません。どうしてもと言われる場合はウッドステインプロテクタークリアー#701を使うことになりますが、UVカット効果がなく1年ももちません。木も早く傷みます。ウッドステインプロテクターの薄めの色(例えば#723ヘムロックファーや#710ストーンパイン)の塗装をお勧めします。

WSP クリアー

ヘムロックファー

内装にエゾ松、スプルース、スギの白太などの色の白い木にクリアーを塗ると濡色が強すぎるので何かよい対処法はないでしょうか?
ウッドワックス#3111ホワイトスプルースなどを混合して木地色にすると改善されます。
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